1.『成年後見』って何?
判断能力が不十分なために、財産侵害を受けたり、人間としての尊厳が損なわれたりすることがないように、法律面や生活面で支援する制度です。
私たちは契約を前提とする社会に生きています。スーパーで魚や肉を買うのも契約です。契約をするには、自分の行為の結果がどのようになるか判断できる能力が必要となります。
判断能力が不十分な場合、そのことによって不利益を被ってしまうおそれがあります。そうならないように支援するための制度が成年後見制度です。
2.こんなときに利用できます。
(1) 一人暮らしの老後を安心して暮らしたい。
高齢者施設などに入所するための契約手続きをしたり、入所費用の支払いの手続きをしてもらいたい。
併せてこれまで経営してきたアパートの管理もお願いしたい。
(2) アルツハイマー病が発症。
今一人暮らしだが、自分の意思で悔いのない人生を送りたい。
(3) 使うはずもない高額な健康器具などを頼まれるとつい買ってしまう。
(4) 両親が死亡した後、知的障害を持つ子供の将来が心配。
その子のために財産を残す方法やその使い方、施設への入所手続きなどどうしたらいいの?
(5) 認知症の父の不動産を売却して入院費に当てたい。
(6) 寝たきりの父の面倒をみて財産管理をしてきたが、他の兄弟から疑われている。
(7) 老人ホームにいる母の年金を持ち出してしまう兄に困っている。
3.どのように支援するの?
あなたの支援者(成年後見人等といいます)は、あなたの希望を尊重し(『自己決定の尊重』といいます)、家庭環境や生活状況、体力や精神状態などを配慮して(『身上配慮義務』といいますが、実際に介護等するものではありません)、あなたにとって最もよい方法を選び支援することになります。
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リーガルサポート茨城支部
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公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート
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