保証人とは、借主が借金を返済できなくなった場合に借主の代わりに借金の返済をする責任を負う人をいいます。
この保証人には、単なる保証人と連帯保証人があります。借金の保証人の場合は、責任の重い連帯保証人を依頼されることが通常です。
単なる保証人は、貸主が返済できなくなった場合に支払いをする二次的責任です。貸主から支払を請求された場合、まず、①先に借主に返済を請求してくださいと言うことができます(催告の抗弁権)。また、②借主に財産があるので強制執行が容易であることを証明し、先に借主の財産から差押えてくださいと言うことができます(検索の抗弁権)。
しかし、連帯保証人は、このどちらの権利も主張することができません。また、連帯保証人は、他に保証人がいる場合でも借金全額について支払いをする責任を負うことになります。貸主に支払った後、他の保証人に各自の負担部分について請求できるだけです。つまり、連帯保証人になると借主より先に借金全額の返済を請求され、支払いをしなければ強制執行されてしまうおそれが生じます。
また、保証人となる契約は、貸主と保証人であるあなたとの契約です。友人から保証人になることを依頼されても、友人とあなたとの契約ではありません。ですから、一度保証人になると、保証人を降りるためには貸主の同意が必要となりますが、貸主が同意することは少ないでしょう。一度保証人になってしまったら、その責任から逃れることはとても困難です。
以上のように借金の連帯保証人は、保証人ではありますが、ほとんど借主と同様の重い責任を負います。保証人になり自分の財産のすべて失うケースも少なくありません。たとえ、友人からの依頼であっても、場合によっては断る勇気も必要かもしれません。
登記のこと
- 登記とは何ですか?
- 登記識別情報とは何ですか?
- 登記識別情報と登記済証の違いは何ですか?
- 登記識別情報の再発行は出来ますか?
- 引越しをして住所が変わりました。登記簿上の住所も変更になりますか?
- 区画整理で町名・地番が変更となり住所が変わりました。登記簿上の私の住所も自動的に変更になりますか?
- 有限会社の代表取締役をしています。会社法が施行されて、今後は株式会社しか設立できないとのことですが、私の会社は何か特別な手続きが必要ですか?
- 個人商店から株式会社にしたいのですが、どうしたらよいでしょうか?
相続・遺言のこと
- 夫が亡くなったのですが私共には子供がいません。相続人は誰なのでしょうか。
- 亡くなった祖父名義の不動産が見つかりました。相続の登記は必要ですか?相続人には行方不明の者がいますが、それでも相続登記はできますか?
- 遺言は必要ですか?
- 私の死後の遺産について、あらかじめ相続人間の取得分を決めておきたいと思っています。どうしたらよいでしょうか?
- 遺言にはどんな種類がありますか?
- 自筆証書遺言とは何ですか?
- 公正証書遺言とは何ですか?
- 秘密証書遺言とは何ですか?
- 遺留分とは何ですか?
法的トラブルのこと
- 大学生の娘(21歳)が親の印鑑を勝手に持ち出し、エステの契約をしてしまいましたが、どうしたらよいでしょうか?
- 友達に貸したお金を返してもらえません。どうしたらよいでしょうか?
- 引っ越しをしましたが、貸主が敷金を返してくれません。
- 友人から借金の保証人になって欲しいと頼まれましたが、どうしたらよいでしょうか?
- 身に覚えのない請求書が送られてきました。どうしたらよいでしょうか?
- 金融会社から借金の請求書が届きました。どうしたらよいでしょうか?
- 会社を辞めたのですが、退職金を貰えません。どうしたらよいでしょうか?
- 裁判を申し立てたいのですが、費用が心配です。どうしたらよいでしょうか?
- 離婚することになったのですが、財産分与とは何でしょうか?
成年後見のこと
- 高齢の親が悪徳商法にかかり、多額の契約をしてしまいました。どうしたらよいでしょうか?
- 高齢の身内のこれからが心配です。どうしたらよいでしょうか?
- 認知症の父が所有している不動産を売却して入院費に充てたいのですが、どうしたらよいでしょうか?
- 老後の身上監護や財産管理を信頼できる人にお願いしておきたいと思いますが、どのような制度を利用すればよいのでしょうか?